六つの方向を拝みます。

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2006年4月21日 (金) 21:24時点における住職 (トーク | 投稿記録)による版

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一つ、東の方向。東は父母の方向です。

二つ、南の方向。南は先生です。

三つ、西の方向。西は妻あるいは夫です。

四つ、北の方向。北は友達です。

五つ、下の方向。下は部下です。

六つ、上の方向。上は僧侶の方向です。


東は親孝行を念じて拝みます。

南は先生から謹んで学ぶことを念じて拝みます。

西は妻あるいは夫を尊敬し、権威を与えることを念じて拝みます。

北は友達に、施しを与え、慈愛の言葉をかけ、他人のためになることを行い、他人と協力することを念じて拝みます。

下は部下の面倒を見ることを念じて拝みます。

上は僧侶に、親切な行い、親切な言葉、親切な考えを誓って拝みます。


東を拝んで父母を思い、

南を拝んで先生を尊敬し、

西を拝んで妻、夫を尊重し、

北を拝んで友達を大切にし、

下を拝んで部下を思い、

上を拝んで僧侶に誓いを立てるのです。


この六つの方向を拝むことで、家を護り良家の主となることができるのです。

お釈迦様はラジギールに滞在中、シンガーラという青年に出会い、六つの方向の拝み方をお説きになられました。

教えを受けたシンガーラは、そのすばらしさに感動し、生涯お釈迦様に帰依することを誓い、信仰の生活に入ったのです。